2023.9.26
縦走4日目 最終日で立山三山を縦走して室堂ターミナルに下ります。
室堂到着は13:30の予定です。
アルペンルートの富山方面の最終は16:00なので遅くともそれまでの室ターミナルへの下山が必須です。
3時過ぎに目が覚めました(-_-;)
まぁ、前日は剱へのピストンのみでゆるい日程だったのであまり疲れていなかったからだと思います。
縦走最終日のこの日は午後から天気が崩れる予報。
ということで、早出に越したことがないので3時頃音を立てないように注意しながら撤収します。「風強っ(;゚Д゚)」それとガスもかかっています。
3:30撤収完了、出発です。
かなり濃いガスで、まだ夜が明けていないことも相まって周囲が全く見えない・・・(;゚Д゚)
暴風も吹いていて何度キャンプ場に戻ろうかと思ったことか・・(T_T)
足元の踏み跡を頼りに少し進んで普段よりもコマめにスマホで位置情報を確認しながら進みました。
4:30
1時間ほど登り続けてコースタイム通りに剱御前小舎に着きました。
暴風は続いています。
とりあえず、トイレの前のベンチにザックをおろしてスマホで今後の天気の概況を確認します。
予報は昼までは曇り、昼から雨。出発が早かったのでこのまま行けば昼には室堂に下りられます。
しかし、ガスと暴風が気持ちを躊躇させます。
一旦、トイレに行って用をたしながら再度考えます。
トイレを出て真っ暗な中、30分くらい悩んでました。
すると、小屋から2人組が出てきて別山方向に登って行きました。
数分後、私も行けるところまで行ってみようと、出発しました。
夜が明けてきました。
登り始めてすぐ、ガスがみるみる晴れていきます。
「何だか行けそうな気がするーーー」と思ったのはこの時だけでした(T_T)
後は、ガスが濃くなったり、少しマシになったり、霧雨になったりが目まぐるしく移り変わる天候でした。
6:00
別山山頂 到着。
眺望なし。
そそくさと大汝山を目指します。
ガスと暴風に怯えながらドキドキで進んでいる最中、何か動くものが目に入ります。
「ん??・・・・??っ!!!!雷鳥っーーー!!( ̄□ ̄;)!!
見事な保護色!!
初めて見る雷鳥に感激!!雷鳥は曇りの日に目撃しやすいと聞いたことがあったので密かに期待していましたがまさか本当に見られるとは(*´▽`*)
これまでの不安な気持ちが一気に晴れました。
雷鳥がどこかに行くまで撮りまくってました。
6:15
別山・真砂岳・剱御前小舎 分岐を通過。
急ぎ足で下っているとまた何か動く。
雷鳥トリプル。
家族か友達か知りませんがグループの雷鳥に出合いました。
鳴き声も聞こえる♪(*´▽`*)
けっこう近づいても逃げることなく撮らせてくれました。
何度もアルプスに足を運んでいますが見たことなかった雷鳥に立山で会えて本当に感激でした。リアル雷鳥の里です。
雷鳥と別れて大汝山を目指します。
そうそう、思い出しましたがこの辺りすごく硫黄のにおいがするんです。
それがまたドキドキを煽る・・・。(-_-;)
風が強かったので室堂の方から風に乗って上がって来たんだと思います。
途中の賽銭が変色していたのもこの硫黄の影響なのでしょうか。
7:00
富士ノ折立・真砂岳・室堂(大走り) 分岐通過。
ガスと風は一向に良くなる気配はありません。
ガスの中を歩いていると、ケルンを見つけた時に非常に心強い気持ちになります。
この後、富士ノ折立のピークの直前で更なる濃霧、暴風に加えて雨脚も強くなりしばらくその場で悩んだ結果、エスケープを決意しました。
少し前の分岐まで戻ります。
ここから大走りを室堂に下ります。
皮肉なことにエスケープルートを進みだすと風、霧が晴れます・・・(-_-;)
戻ろうかと少し考えましたが元居た場所を振り返ると稜線、山頂付近は、やはりガスの中です。
大走りを下っていると上がって来たソロの方と出会いました。
お互いに上と下の状況の情報交換をして目的地を話しているとその方は、称名の方から登って来たようで黒部の方に向かうらしい。『かっけー』( ゚Д゚)
称名の方では序盤で熊の大きな糞を見つけてからドキドキでずっと手を叩いてたと事。
すごい( ゚Д゚)手を叩くのは幸せな時だけじゃないことを学んだ。
「お気をつけて」と声かけをして別れました。
この天候なのですれ違ったのはこの方だけでした。
2日前よりすこし紅葉が進んだように感じる室堂でした。
9:00室堂に下りてきました。
この後、
雷鳥沢キャンプ場あたりから雨が強く降り出してターミナルまでの間やむことはありませんでした。
10:00
室堂ターミナルに到着しアルペンルートで立山駅まで下りました。
ここでテン場で調べていた富山名物の鱒寿しのお店「まつ川」さんに電話予約を済ませます。
車に乗って、剱登山の時に是非とも立ち寄りたいと思っていた立山博物館に立ち寄りました。この博物館に測量隊が剱岳初登頂の際に発見した山頂に差さっていた「錫杖」の実物が展示されているのです。
錫杖の写真撮影はNGなので撮れていないのですが、立山の歴史を勉強できるとても見ごたえのある博物館です。生の錫杖、予想よりも少し小ぶりです。そんなロマンの塊を見る事が出来るのでおすすめです。
この日は、平日でほとんど貸切状態だったので係の方から色々な面白いお話を伺えてラッキーでした。
感想を一言でいうと「加賀藩凄過ぎ」です。
歴史に疎い私ですが加賀藩にすごく興味を持ちました。
↑これはあえて何かは言いません。気になった方は調べてみてクタベい。
そうそう、噂のコンビニ、「サンダーバード」も寄りましたよ。
冒険しない私はカツサンドを買いました。
この自販機はサンダーバードの前にありました。
個性が爆発しています(-_-)
サンダーバード、博物館の後は、予約しておいた鱒寿司のお店に向かいました。
(;゚Д゚)
ご予約で~す♪(*´▽`*)
無事購入できました(*´▽`*)
高速のSAで金沢カレーを発見。加賀藩推しの私は食べない理由がないので実食。
「はい、鬼ウマ( ゚Д゚)さすが加賀100万石」
こんな感じで私の立山・剱縦走は最後は撤退になりましたが、ケガもなく無事に終える事ができました。立山三山は良い天気の中で縦走したいのでまた再挑戦したいと思います。
山で、1泊2日の経験しかなかったのが、今回いきなり3泊4日。
最高でした、山に浸った感がすごい。本当に山を堪能できました。
それもこれもこんな長期の山行に嫌な顔せずに送り出してくれた妻のお陰です、そこに尽きます。本当に感謝をしているので日常で少しずづ返していってます。
妻への感謝と登山の素晴らしさを再確認した山行でした。