竜ヶ岳 1099m
2023.10.16-17
三重県にある竜ヶ岳と鎌ヶ岳に登ってきました。
2日間の山行計画ですがそれぞれの山は日帰り登山で泊まりは鎌ヶ岳の近くのキャンプ場でテント泊をしました。
今回の計画を立てるにあたり一つだけ気がかりなことが・・。
それはヒル。鈴鹿山系はヒルが多いイメージがあって不安でした。
虫、爬虫類、両生類、ヒルが何類なのかは知りませんが想像しただけで倒れそうです・・。おそらく、子供の時に見た「スタンドバイミー」のヒルのシーンが影響しているんだと思います。ヒル対策を調べます。
とにかく、ヒル対策をしないとこの山行は始まらない、ということで早速購入。
これで備えは万全。
10/16
前日、仕事を終えるのが遅くなり自宅出発が夜中になったため、竜ヶ岳登山口のある宇賀渓キャンプ場に到着したのは3時くらいでした。そこから車で仮眠をとりました。
今回は宇賀渓キャンプ場から遠足尾根ルートで山頂へ行きピストンで戻ってくる計画です。
9:30
到着が遅かったこともあり、少し寝すぎてすっかり朝。
とかなり遅めのスタートとなりました。
まぁ、そんなにタイトな計画ではないのでのんびりスタートです。
遠くに竜ヶ岳が見えます。
序盤は川沿いの舗装道を進みます。
いいロケーションのキャンプ場ですね。
9:50
遠足尾根コースの登山口です。
登り口に登山道整備のための資材運搬のボランティアの掲示がありましたが運ぶ資材は残っていなかったのでお手伝いできませんでした。
11:00
大鉢山・遠足尾根 分岐
稜線まで上がってきました。
視界が開けて、ここからが竜ヶ岳の絶景トレッキングロードのはじまりです。
The、竜ヶ岳。
12:20
山頂 到着です。
この日は平日なので駐車場も山頂も空いてますが土日や連休はかなり混雑するようです。
山頂で一緒になった地元の方にヒルの事を聞く梅雨前くらいから秋口までは注意した方がいいけどこの時期になると大丈夫だと教えてくれました。
どうやら今回はヒル下がりのジョニーの出番は無さそうです。(*‘∀‘)
山頂でご飯を食べた後、ヒル情報を教えてくれた方が遠足尾根と反対側の
「表道登山道の方に『かさね岩』という大きな岩があるの知ってます?もし良かったらそっち行ってみます?」と誘ってくれました。ピストンの計画だったので一瞬悩んだのですが、同じ道を通るよりも周回の方が楽しいかと思い軽い気持ちでご一緒することに。
同年代な感じの方で話も盛り上がり、20~30分でかさね岩に到着。
13:10
お互いに写真を撮り合います。
私の思い込みと判断ミスでここからが大変でした。
①この方も宇賀渓キャンプ場から来ていると思っていたので一緒に下山できると考えていた
②少ししてこの方はかさね岩から少し下りた所の滋賀県側からの石榑(いしぐれ)峠から登って来ている事がわかったが元のピストンの計画に戻さなかった
③その方と別れた石榑峠の舗装道路は朝、川沿いを歩いた舗装道路の延長上だと思い込んだ
④当初ピストンの計画だったので周回ルートの範囲の一部までしか地図情報をダウンロードしていなかった(この後道に迷ったところは圏外が続く)
⑤石榑峠の時点で13:30と秋の山行では不明確なルートを行くにはそれほど余裕はない時間
こんな状況で舗装道路を急ぎ足で下りていきます。
このまま行けば宇賀渓キャンプ場に繋がっていると思い込んでいたので・・。
途中、橋が出てきた。違和感を感じた。
朝のスタートしてすぐに橋を渡った。
↓この橋。
その橋以降、橋は渡っていない。川の北側をずっと移動していたはずなので橋を渡ったところで立ち止まって紙の地図を広げる。
もちろん、この後いくつかの橋があって川を渡るのを繰り返す可能性もあるが・・・。
それまでも、スマホが圏外と気付いた時点で紙の地図を開いたが詳細がわかる縮尺ではなく半ば諦めていたが道と川の交差ポイントならピンポイントで居場所がわかる。
やはり、この舗装道路は最終的には宇賀渓キャンプに続いているがかなりの長距離の迂回道であることが判明。(-_-;)あぶない。
地図ではこの橋の辺りにルートがあるはず・・・。
なかなか見つからない・・・。少しだけ舗装道を進んでみると、看板発見!!!!
(T_T)良かったーー。
安心したのもつかの間、もう14:00を過ぎています。
この時の居場所も山と山間の谷間なので日が傾き始めると昼過ぎでも一気に暗くなります。
そこから必死で歩きました。
渡渉を繰り返し、林のなかで更に暗くなる不安を抱えながら必死です。
まさか、今回の日帰り山行でこんなことになるとは・・・とか色々考えながら黙々と進みます。
ルートを見失わないように細心の注意を払います。
駐車場に到着するまで唯一撮った一枚がこの長尾滝です。
さっと撮って先を急ぎます。
15:45
結局このような周回ルートで宇賀渓キャンプ場に帰ってきました。
本当焦ったし疲れた(-_-;)
スーパーで総菜を買って鳥居道山キャンプ場へ。
色々疲れて、テキトーにテント張って、早くご飯食べたい。
最初は、焚き火で癒しの時間とか考えていたんですが、オートキャンプ場で一人でする俗にいうソロキャンが初めてで何とも落ち着かない。
初めは、まったりするつもりでくべていた薪もだんだん早く消費したくなりガンガンくべていきます。
何とか薪を消費し終わってそそくさと眠りにつきました。
今回の発見。登山とソロキャン、同じアウトドアでも相性悪い(自分的には)
登山とキャンプって似て非なるものだと改めて実感。
登山は効率重視、キャンプは楽しさ重視。
今後は別々に楽しみたいと思います。
鎌ヶ岳 1161m
翌朝、6時30分にキャンプ場を出発し10分くらいで武平峠登山口駐車場に到着。
鎌ヶ岳は武平峠からのルートは山頂直下のザレ場やその後の急登は注意が必要ですが山容から想像する険しさはあまりなく、往復2時間程度で登れる山です。市街地から近く山頂からの景色は絶景で海と琵琶湖の両方が楽しめます。
家の近くに欲しい山NO.1です。
登山道を登ってすぐの御在所岳との分岐。
ピラミダルな山容の鎌ヶ岳が見えてきました。
鎌ヶ岳の名の通り、どうやって登るの?って思うくらいの急峻さです。
取り付きの部分はザレ場です。
この後の急登を登れば山頂です。
山頂で山ラーとおにぎりで朝食。
済んだ景色を満喫して下山しました。
実は今回の山行、仕事のシフトの中で一番休みが短い、約48時間の休みでのプチ遠征だったんです(; ・`д・´)この日の夜から仕事でした(-_-;)なので帰ってからすぐに仕事に備えて寝ました。
今まではダラダラ過ごす事の多かった48時間休みをフル活用。
私の中ではある種、エクストリーム出社です。
注意が必要な急登の下り。
向かいに御在所岳が見えます。
遠くから見た鎌ヶ岳。尖っているのがわかります。
今回の山行は難易度はそれほど高くないと思っていた日帰り登山でしたが、判断ミスが重なるとあっという間に不測の事態に陥ることを改めて学びました。
今回の経験を活かしてより安全登山を心掛けていきたいと思います。